タハハッ!なつかしい話!


#1 「サクラ巻き組が行く!その1(ウンコ爆破大作戦の巻)」

おれが小学生のころ。そう1970年代の話である。
町内の悪ガキ連中で、毎日遊びまわっていた。
その頃はいろんな遊びがあったが、そのうちでも特に面白かったのが、そう

爆竹である!

当時は「サクラ巻き」というのがあった。

これは、今ある爆竹とは違って、太く、大きく、かなりの威力があった。
(指を吹っ飛ばされる子が続出したとかで、後にサクラ巻きは製造中止になるのだが)
当時、おれ達はサクラ巻きを持ち歩いて、かなりの悪さをしていた。
そう、たとえば・・・。

学校が終わって、その日は川の土手に集合した。たかし、けんじ、おれの3人が集まった。
その場所は小さな川が海に流れ出る、まさにぎりぎりの場所のコンクリート張りの土手で、
車が一台やっと通れるほどの、せまい、半分堤防をかねたようなところだった。
一日一爆破をモットーとしていたおれ達は、すでに今日の爆破計画を学校で練っていた。

今日の獲物はそう、ウンコである!

作戦はウンコ爆破大作戦と名付けられた。
(スパイ大作戦が流行っていて、子供達は水に溶けるスパイ手帳を持つのが常識のころ
である。当然、すべてがXX大作戦と名付けられるのであった)

その頃、土手っぺりにはなぜか必ず新鮮なウンコがあった。
これがまた、かなり大きいのだ!今思えば、きっと大きいノラ犬のだろうが、
当時おれ達は、人のウンコだと堅く信じていたのである!

人のウンコを爆破する!なんというカタルシス!

子供心におれ達は異常に興奮していた!
後に起こる悲劇も知らずに・・・。

例のごとく、手頃なウンコがあった。まずは、サクラ巻き1本で挑戦だ。

火をつける順番を決めるためにジャンケンをした。
まず、おれが勝っていちぬけした。そして、けんじが勝って、たかしが負けた。
たかしは、ウンコにサクラ巻きを深く刺して、おそるおそる火をつけた。

「シュー、プスッ」

深く刺しすぎたせいか、導火線が湿って火が消えたようだ。

「こんなんじゃ、だめだー!」

お調子者のけんじが、たかしからマッチを奪い取った。
けんじは半ズボンのポケットから、ひとかたまりのサクラ巻きを取り出した。

「コレで勝負だー!」

けんじは10本のサクラ巻きをウンコに刺した。

導火線を束ねて、10本を同時爆破させようとたくらんだのだ!
おれはものすごい悪い予感がしていた。もしかして・・・!
おれは、なぜかそこにあったでっかい段ボールを手にした。

そう、イザというときのためのバリヤーである。

のんきなたかしは、なぜかそこにあった棒っきれで、ウンコを整形している。

「じゃあ、やるぞー!」けんじがマッチをこすった!

「逃げろー!」

すでに俺は段ボールの陰に隠れていた。
けんじも、たかしも思いっきりダッシュしていた。そのとき・・・!

「パンッ、パパパパッ、パンッ!」

「ビシッ、ビビビビッ、ビシッ!」

おれはそのとき確かに感じていた!

そう、段ボールに激しく当たる、ウンコの手応えを!

おれは、恐る恐る段ボールから顔を出した。

さっきまで、そこにあったはずのウンコは跡形もなくなっていた。

そのかわり、道路はみごとにウンコ色に変色している。

ふと見ると、けんじも、たかしも、ダッシュの形のまま固まっていた。

「やられたーっ!」

ダッシュして逃げようとした2人は、みごとにウンコの破片を浴びていた。

そう、体の背中半分に、ウンコがびっしりだったのである。


その日の爆破作戦は、わずか5分で終了した。


おれは、とぼとぼと家路につく2人のウンコ色の背中を見送りながら思っていた。

「明日は、何を爆破しようかなあ」

さくら巻き組は行く!(つづく)


タハハ度(5点満点で) 4点!



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